ひまわりを使ったアレンジ


   
   これからは身近な出来事はもちろんですがもっと花を通じて

   みなさんの生活を快適に過ごしていただくために

   飾り方や水あげ(元気にする方法)はもちろん

   なぜお花を必要とするのか、

   ないと創造すると何とさびしいことかを
   歴史やトピックスを交えてご紹介いたします。

 
   ホームページの表紙中の花いちりん物語に題材を得ながら

   続けて行こうと思います。


   そこで第一回のお花は夏を代表するひまわりです。

   ひまわりは菊科の一年草です。

   今では一年中お花屋さんでみかけることができます。

   本来日本では8月〜9月、茎の先に黄色の大きな花をつけます。

   菊科の植物の花は茎の先が頭のようにふくらんでいて、
   その上に小さなたくさんの花が並んでいます。

   これらの小さい花は、外から中心に向かって順番に咲きます。

   外側の舌のような花(舌状花)は虫を引きつける飾りとなっています。

   内側の筒のような花は(管状花)には雄しべ雌しべがあり
   種を作ります。外側から中心に向かって順番に咲きます。

   ひまわりの語源は日廻り、日を追って回る花という意味や、

   日(太陽)に向かう所から来ています。

   若い茎や咲き始めの花は太陽を追って回ります。

   しかし、花がよく開いた後は動かなくなります。

   多くの花は東向きに咲きます。

   茎は太陽の光をより多く受け、
   より多くの養分を作るために太陽を追って回ります。

   たから陽の気のエネルギーが強いのかもしれませんね。

   もちろん光の当たらない部分は成長ホルモンの濃度が高くなり、
   光が当たる部分より早く成長するため、
   茎は光の方へ曲がります。

   だから太陽に向かうのですね。

   もちろん枝分かれした花がいくつも咲く種類は
   いろんな方向に向かって咲きます。

   ひまわりの原産はきたアメリカ中・西部と言われています。

   もとは背は高くなく、花も小型だったそうですので、

   きっと一面草の原野にかすかに顔をのぞかせ強い風邪や
   日の光にたえながら今日の繁栄(多くの人に愛される日)を
   待ち望んでいたのでしょう。

   もちろんこのような環境に育つひまわりは
   陽の花の代表格と言えるでしょう。

   古代インカ帝国時代、太陽の花と尊ばれ、

   石造りの神殿にはひまわりの花が彫られ、

   司祭や太陽神につかえる聖女たちは、金細工の

   ひまわりを身につけていました。

   これは常に神に使えるものであることを、
   神が側にいつもいることを願ったものでしょう。
 
   16世紀に入るとコロンブスアメリカ大陸を発見した後、

   1564〜71年の間スペインの医師二コラス・モナルデス
   スペイン王立植物園に持ち込み、ヨーロッパに広まりました。

   その後観賞用に栽培、改良され、ロシアでは食用として
   改良されて畑で栽培されました。

   おそらく暑い気候の時期に心臓を含めた循環器系や神経系の弱い人に
   障害が出やすく、動悸や息切れがしたり下痢を訴える人に
   この花が発するエネルギーは、
   体に新たな生気を与えてくれたからでしょう。

   実際、ひまわりは種子、果皮、花、葉、根などそのほとんどを
   薬用として利用できます。

   特に種子はビタミン、ミネラルに富み、高血圧や脳血管障害を
   予防すると言われています。

   食べてみるとピーナッツのような味がして香ばしい食味をもち、
   煎ってお料理やお菓子に用いたり、
   絞った油は食用油としても利用されます。

   また、花びらやつぼみははゆでてサラダにするとよいようです。

   他にも摘んでゆがいておひたしにできます。

   この強いエネルギーをたよった者の代表的な人として
   フランスのルイ14世は「太陽王」の名前の通り
   太陽の花ひまわりを好み自分の紋章にしました。

   ベルサイユ宮殿の正門には今でもひまわりが植えられているとか?
 
   ヨーロッパから中国にもたらされたひまわりは、
   17世紀ごろに中国から日本にやってきました。

   当時は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれていましたが、
   江戸(元禄)時代(1688〜1704)のころひまわりという名前が
   広まったと言われています。


   学名:Helianthus annuus L
 
   属名:「helios 太陽」と「anthus 花」、
   annuusは「一年生の」の意味 
 
   別名:日車(ひぐるま)、日輪草(にちりんそう)、日向葵
    (ひゅうがあおい)、天蓋花(てんがいはな)など
 
   英名:sunflower

   太陽のような花という意味と太陽に従うという意味の
    following the sunからsun−followになり、
    sunflowerに変化したという説がある。
 

   中国名:日向葵
 
   花言葉は あなたをみつめる
          あなたはすばらしい
          光輝、高慢、崇拝、敬慕、愛慕、あこがれ

 
   さー暑い日はひまわりを見たら足を止めるか、

   お花屋さんでいちりんでもいいので求めて飾ってみてくださいね。

   飾る際にはお花が大きい場合は大きな花瓶か、
   低い花瓶がいいですよ。

   最近では小さい品種が店頭に多くなりましたので、選びやすいかも。


   自然に咲いているタイプはなかなか持ちませんよ。

   私の切花用品種のおすすめは東北八重

   (黒い部分がなく、全てがオレンジのはなびらでおおわれたタイプ)と

   サンリッチレモン(シンが黒で、花びらがレモン色です。)、

   そしてチョコフレーク
   (花びらが黄色と茶色のクラシックタイプ)です。


   お選びになるときの注意点は

   茎や花がきれいな物、真中が若いものがよいでしょう。

   ひまわりの妖精は恋することも大好きみたいですよ。

   いちりんのひまわりのお花を相手と思い語りかけてみると
   幸せもきっと広がるのでは・・・
   お試しくださいね。
 

   ひまわりに関するお話としてはクリュティエの伝説があります。

   水の精クリュティエは、太陽の神アポロに恋をしてしまいます
   が受け入れてはもらえず、九十九夜地面に立って
   アポロを仰ぎ見つめ、ついに体が地に根付いてひまわりになりました。


   美術の世界ではクリュティエが変じた花はひまわりとして
   描かれています。

   ひまわりといえばゴッホと言われるくらいの人物ですが、

   ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853―1890)はひまわりを

   13枚描きました。

   力強く咲くひまわりにあこがれたものは
   昔も今も変わらず多いんですね。

   やはり恋する相手にひまわりは素敵かもしれません。


   http://www.e-878.ne.jpもご覧下さいね!